大石内蔵助がむすこ、主税に、伝授する「実践的プロジェクトマネジメントの極意」
【ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント その1(エンゲージメントを行う)】の①
<ステークホルダー・マネジメント計画書が完成した主税は、これから計画書に沿ったエンゲージメント・マネジメントを行うことにした>
主税: 父上! 「ステークホルダー・マネジメント計画書」が完成いたしましたので、今度は、計画の実行に移りたいと存じます。
内蔵助:うむ! 「エンゲージメント・マネジメント」だな。
PMBOKガイドには、
ステークホルダーのニーズや期待を満足させるために、プロジェクトライフサイクルを通して、コミュニケーションし、ともに働き、課題の発生に対処し、プロジェクトの活動についてステークホルダーの適切な関与を強化する。
とある。
ポイントは、プロジェクト・マネジャーがステークホルダーからの支援を増強し、抵抗を最小限に抑えるのを可能にすることであり、
「プロジェクトの成功の機会を大幅に高めること」である。
くれぐれも、マネジメントのためのマネジメントにならないように、頼むぞ。
主税: 畏まりましてござりまする。
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【ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント その1】の②
内蔵助:エンゲージメント・マネジメントプロセスは、計画書などをベースに実行することになるとのことだが、具体的にはどのような活動を考えているのじゃ?
主税: はい、 以下のような活動を考えております。
・プロジェクトの成功に対してステークホルダーの継続的なコミットメントを得ること。そして、ステークホルダーをプロジェクトの適切な段階で関与させること
・交渉とコミュニケーションによりステークホルダーの期待をマネジメントすること
・潜在的な懸念事項に対処し、ステークホルダーによって提起されそうな将来の問題点を予期すること
・特定された課題を明確にして解決すること
などでございます。
内蔵助:うむ、 それでは、リスクマネジメント・プロセスおよびコミュニケーション・マネジメント・プロセスとも密に関係することになるな。
また、ステークホルダーによっては、人的資源プロセスも活用する必要がある。
さらには、他の要因でプロジェクトマネジメント計画の変更などの影響もまた受けることになる。
やはり、プロジェクトを成功に導くためには、十分なるプロジェクトマネジメントが必要となるということだ。
主税: さように理解しております。
少しも、気を緩めることなくマネジメントして行きたいと考えております。
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【ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント その1】の③
主税: (ひとりごと)
念のために、PMBOKガイドの教えを再度確認しておこう。
・ステークホルダーの関与をマネジメントすることは、プロジェクトの目的、目標、ベネフィット、リスクをステークホルダーが明確に理解することにより、プロジェクト成功の確率を高めることに役立つ
うむ! 要するに「ステークホルダーを巻き込め」ということだな。
こうすることで、ステークホルダーがプロジェクトの積極的な支持者となり、活動とプロジェクトの意思決定を導くことに役立つというわけだ。
すなわち、プロジェクトへの人々反応を予想することで、支持を得たり、マイナスの影響を最小限に抑えたりするために事前対策を講じることができる。
・ステークホルダーのプロジェクトに対する影響力は、通常、プロジェクトの開始時に最大であり、プロジェクトの進捗にともなって徐々に低下する。
初期のマネジメントを上手く行うことがその効果を高めるためには重要だというわけだ。
・プロジェクト・マネジャーは、プロジェクトにおけるさまざまなステークホルダーの関与とマネジメント上の責任を負っており、必要に応じてプロジェクト・スポンサーの支援を要請する
今回は、浅野家がお取りつぶしになり、内匠頭さま正室であられた瑤泉院さまにはもはやその力はないし、ましてや大学さまは頼りにならない。
父上は孤軍奮闘だ。 私が少しでもお役に立てるよう頑張らねば。。。
・ステークホルダーの関与を積極的にマネジメントすることにより、プロジェクトの目的や目標を達成できないというリスクが低減される。
【ステークホルダー・エンゲージメント その1】おわり
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