大石内蔵助がむすこ、主税に、伝授する「実践的プロジェクトマネジメントの極意」
【ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール その4(ステークホルダー登録簿を最新化する)】の①
<戦略・計画を見直し作業を終えた主税は、アウトプットを整理することにした>
主税: (ひとりごと)
先ず、どのようなアウトプットがあるかその一覧を確認してみよう。
・作業パフォーマンス情報
・変更要求
・プロジェクトマネジメント計画書更新版
・変更マネジメント計画書
・コミュニケーション・マネジメント計画書
・コスト・マネジメント計画書
・人的資源マネジメント計画書
・調達マネジメント計画書
・品質マネジメント計画書
・要求事項マネジメント計画書
・リスク・マネジメント計画書
・スケジュール・マネジメント計画書
・スコープ・マネジメント計画書
・ステークホルダー・マネジメント計画書
・プロジェクト文書更新版
・ステークホルダー登録簿
・課題ログ
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【ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール その4】の②
主税: (ひとりごと)
最初に、「作業パフォーマンス情報」だ。
山科から江戸は遠い、約150里。歩きで2週間。早かごで4日。
早馬で3日の行程である。それぞれ、5両、20両、30両の費用を要する。
また、書状を送るにも、早便でやはり5日はかかる。
江戸とのやり取りも、一つの指示を出し、その確認を行うまで、どんなに急いでも10日はかかることになる。
このようなことも十分計算に入れて今後の討ち入りの実行計画を策定する必要がある。
これらの情報を「作業パフォーマンス情報」としていつでも使えるよう準備しておこう。
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【ステークホルダー・エンゲージメント・コントロール その4】の③
次に「変更要求」だが、
江戸急進派とのコミュニケーションもだいぶ良くなってきたので、これまで、3往復の書簡は2往復で事足りることになるだろう。
スケジュールの見直し時に参考となろう。
また、書簡の暗号化による機密漏えいのリスクもだいぶ低下したと考えられるので、これまで、3書簡に分けて送付していたものも、2書簡でこと足りるようになるだろう。
さらには各種マネジメント計画書であるが、それぞれ、更新の抜け漏れが無いように、これまでの課題ログ、変更ログと再度突合せしておくことに致そう。
最後にプロジェクト文書であるが、
特に、ステークホルダー登録簿を最新化しておくことを忘れないようにすることが大事だ。この文書がステークホルダーの最適なエンゲージメントを行うために無くてはならないものだ。
また、これらアウトプットを作り際に発生した課題は「課題ログ」に追記しておくことも忘れずに、行っておこう。
【エンゲージメント・コントロール その4】おわり
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