大石内蔵助がその息子主税(ちから)に伝授する「実践的プロジェクトマネジメントの極意」【ステークホルダー・エンゲージメント その2】

大石内蔵助がむすこ、主税に、伝授する「実践的プロジェクトマネジメントの極意」

【ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント その2(エンゲージメントに必要なインプット情報を確認する)】の①


主税:
(ひとりごと)

念のため、エンゲージメント・マネジメントを行うための計画書の内容を再確認しておこう。

先ず、「ステークホルダー・マネジメント計画書」だな。

この計画書は、「ステークホルダー・マネジメント計画プロセス」にて作成したものだ。

プロジェクトにおけるさまざまなステークホルダーをプロジェクトに関与させる最適な方法についてガイダンスを提供するのが、この計画書の役割ということになる。

次に、「コミュニケーション・マネジメント計画書」。
これは、もちろん「コミュニケーション計画プロセス」にて作成したもので、ステークホルダーの期待をマネジメントするためのガイダンスや情報を提供することになる。

したがって、主に以下の情報が含まれることになる。

・ステークホルダーのコミュニケーションに関する要求事項

・ステークホルダーに配布する情報。言語、書式、内容、および詳細度

・情報を配布する理由

・情報を受信する人またはグループ

・エスカレーション・プロセス

そして、「変更ログ」

うむ、 先の吉良さまの屋敷替えに関する情報、 江戸急進派の動きなどもエンゲージメントには必要だ。

なぜ、今討ち入りをすることに問題があるか、そのリスクをチームのみんなと共有化しておかなければならない。

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【ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント その2】の②


主税:
最後に「組織のプロセス資産」

父上は、人を動かすためには、その方々の役割、立場など十分理解したうえで行いなさいと常々言っている。

さもないと、上手くいくものも上手く行かなくなる。

すなわち、赤穂藩、あるいは浅野家のこれまでのプロセス資産をしっかり把握し、参考にしなさいということだ。

・組織のコミュニケーション要求事項
会議開催要領、書状の書き方、早飛脚を使用する条件などなど

・課題マネジメントの手順
チームメンバーと協議する前に、重要事項は必ず、ご家老の方々のご意見を伺っておく必要がある

・変更管理手順
必ず変更管理委員会に諮ること

・プロジェクトに関する過去の情報
このプロジェクトから離脱したメンバーのその理由が如何なるものであったのか。

大野九郎兵衛(おおのくろべえ)のごとく意見の相違によって盟約に加わらなかったことも同じ間違いを起こさないためにも忘れてはならない事柄ではある。

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【ステークホルダー・エンゲージメント・マネジメント その2】の③


内蔵助:
主税、 どうじゃ、エンゲージメントの準備は進んでおるか?

主税: はい、 ほぼ予定通りの進み具合でございまする。

ただいま、参考にすべき情報を確認していたところでございますが、概ね確認できたところでございます。

内蔵助:うむ、 これより、ほうぼうへの書状の発信、 数々の打ち合わせを行うことになるが、「コミュニケーション・マネジメント計画」に抜かりはないか?

何度も念をおすが、我々のプロジェクトが関係者以外に漏れたら大変なことになる。 書状を書く際には、暗号を用いること。また、会議開催の場所は、必ずチームメンバーの縁者で特に信用のあるところを使うなど機密漏えいの防止の徹底は頼むぞ。

主税: 心得ましてござりまする。
【ステークホルダー・エンゲージメント その2】おわり

 

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